「かぐや様」の赤坂アカ先生の過去作『ibインスタントバレット』。
「かぐや様」の明るい作風からは想像できないほど、切ない展開が続く漫画です。ヒロインがかわいいのは相変わらずなので、赤坂先生の描くヒロインが好きという人におすすめです!
この記事ではそんな『ibインスタントバレット』のあらすじや感想を語っていきます!
『ibインスタントバレット』のあらすじ
周囲から疎まれ孤立しているこの物語の主人公、深瀬黒。彼は悲しい過去を背負っていて、そのせいで死んだ幼馴染が空想として常に見えている。
そんな彼はクリスマスイブの夜に魔法使いを名乗る少女・セラに出会う。セラの魔法を見てしまったクロは、セラとともに街中に現れた謎の化け物を退治することになる。
辛くも勝利を遂げたその化け物は実はクロと関係が…。
世界を憎む20人のインスタントバレット(ib)と呼ばれる能力者たちの「世界を破壊する権利」をかけた戦いが始まる。
登場人物 少しネタバレあり
深瀬黒
ibインスタントバレット一巻より引用
この物語の主人公。「創造」のib。暴力的なイメージから周囲から疎まれ孤立している。幼馴染の死により世界を憎むようになる。また、その幻覚をみるようになる。
姫浦瀬良
ibインスタントバレット一巻より引用
自身を魔女と名乗る少女。「破壊」のib。ヒーローにあこがれる少女だが、他人に共感することができないという欠点を抱えている。クリスマスイブの日に深瀬黒と出会う。
古砂夢
ibインスタントバレット一巻より引用
「時間」のib。深瀬黒に無条件の好意を抱いている。ib同士の橋渡し的な役割を自ら行っている。
作者情報
作者:赤坂アカ先生
代表作品:かぐや様は告らせたい・推しの子・ibインスタントバレット
おすすめ度
★★★★ 【おすすめ】
この世界に対して悪意を持つ者に与えられたibという能力の異能バトル漫画。登場人物ひとりひとりに悲しい過去があって、そのせいで世界を憎んでいるけれど一方で優しさやぬくもりを求めている。
「感動する漫画を読みたい」人や「何か悲しいことや嫌なことがあった人」におすすめな漫画です!
twitter反応まとめ
赤坂アカのib-インスタントバレット-、1〜2巻は本当に面白いし打ち切りによる激烈展開によるスピード感も楽しめる名作なのに誰も話題にしてない
— れふさん☀️ (@sunsun_refu_sun) April 20, 2021
ib -インスタントバレット- 、赤坂アカの特濃原液なんですよね
かぐや様の体育祭編みたいな雰囲気が凝縮してて本当に好き— かはな (@discursive_c) March 30, 2021
赤坂アカ先生の作品、ib -インスタントバレット-は良いぞ。
確かに粗い所も若い所もあるけど、今の先生の作品に通ずる緩急のつけ方や心情描写が絶妙。作品は5巻で完結済み(恐らく打ち切り)やけど、先生本人がいつかまた描きたいと仰っているので、みんな推すべし。推すべし! https://t.co/1LjMhHZLAn pic.twitter.com/Dv8OrCPXpx
— March Hare (@MarchHare_01123) March 29, 2021
『ibインスタントバレット』を読んだ感想 少しネタバレあり
この漫画購入になかなか苦労しました(笑)。たぶんもう新品で書店に置いてあるものはかなり少ないと思われるので購入はネット通販やフリマアプリを使うことをおすすめします。(紀伊国屋本店にもなかった…。)
ナレーションのような吹き出しがところどころでてきて、漫画ではなくて絵のついた一つの小説を読んでいるような感じでした。淡々と語るナレーション吹き出しと登場人物の感情的な言動がうまくぴったりとハマっていて(この良さを表すための説明が難しい…(笑)。)感動的なシーンがよりひきたっていました。
ibインスタントバレット一巻より引用
具体例としてはこのページなどです!
作画はまだ粗いところもありますが、魅せるところはしっかりと魅せるといった画調で迫力があります。個人的に「かっけ~」と思ったのはこのシーンなど。
ibインスタントバレット一巻より引用
セラが街に人工衛星を落とそうとしたシーンです。何度も読み返してしまうくらいかっこいいシーンでした。
登場人物全員が何かしら残酷な過去を背負っていて、そのせいで上手に生きられない。世界は憎んでいるけれど、それでも優しさやぬくもりを求めている。そんな登場人物達のありかたに読んでいて感動してしまいます。嫌なことや悲しいことがあった日に読んだら泣くかもしれません(笑)
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